横浜DeNAベイスターズ応援記

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☆8/29(火)横3-2阪 99.999%負けからの逆転勝利!9回裏、佐野と牧の連続ホームランで試合を引っ繰り返す!

「野球は9回に3アウトを取るまで分からない。だから最後まで諦めてはいけないんだ」


自分が野球を始めたばかりの小学生の時、当時父親に言われた言葉である。自分だけに限らず、野球に心得のある人ならば、誰もが一度は聞いたことのある言葉だろう。野球をしていた頃はもちろん、野球を観戦するときのマインドとしても、ずっと大切にしている言葉だ。


が、しかし、今日は99.999%試合を諦めていたことを白状したい。ただ同情の余地はあるので、3つの言い訳を試みたい。①宮崎を欠く今の横浜打線は貧打であり、前カードの中日戦も打線が鳴かず飛ばずで、2戦連続12回を戦うような惨状であったこと②阪神が8回に勝ち越し点、追加点まで上げ、甲子園は異様な盛り上がりで勝利ムードにあったこと③万が一同点まで追いついたとしても、裏に勝ち越されるのが横浜の伝統であること。


上記3点から、自分は8回裏に2点を入れられたことで心が折れていた。9回は追いつかないまでも前カードからやられっ放しである阪神に、少しでも意地を見せてくれ!と思うまでだった。しかし、今考えればウェンデルケンを2死からエスコバーに代え、次の1点を防ぐ策を講じた三浦監督は試合を諦めていなかったと言える。1イニングに10点取られた近藤を代えなかった立浪監督ではないが、三浦監督の「まだ試合は終わっていない。諦めない」という気持ちを感じる一手であった。


さらに9回表も先頭の関根に代え、蝦名を出す采配を見せる。横浜ファンなら知っているが、関根は左投手を苦手にしておらず、むしろ得意にしている節もある。出塁が求められる場面であり、何となくそのまま関根を立たせても良さそうなものだが、ファームから上がってきたばかりの蝦名を起用し、見事ヒットで応えたことから、チームに勢いが生まれた様に思った。


その勢いに佐野が乗る。佐野が豪快に振り抜いた打球は、甲子園の広いライトフェンスをギリギリ越える同点2ラン。2-2で試合は振り出しに。


実はこの時点で冒頭に挙げた③が頭をよぎるばかりで、ぬか喜びからの阪神サヨナラの恐怖が脳内に出現し、素直に喜びに浸れない自分がいた。


しかし、勢いは止まらない。牧が低めの変化球を拾い上げ、今度はレフトスタンドをギリギリ越えホームランに。3-2で横浜が一気に勝ち越した。


そうして電光石火の如く土壇場でひっくり返し、おそらく気持ちも身体も準備半ばであっただろう森原が9回裏に上がった。


3連投で、さらには前回の登板で中日に打たれ、負け投手になっている。記憶にも当然新しいが、もう「頼む!何とか!今日だけは勝たせて!」とファンお決まりの都合の良い祈りで、森原に心の底からのエールを送っていた。


しかしさすがは首位阪神。並みのチームなら3者凡退の展開であろうが、2死1、3塁の絶好機を演出する。こうした場面、何度も打たれてきたのを見ていただけに、「またか・・・」なんて不安な気持ちがどうしても先行してしまったが、やはり森原は凄かった。最後の打者を遊ゴロに抑え、点を許さず。節目の10セーブ目を挙げ、桑原の1000試合に勝利と言う華を添えた。


正直、阪神にとっては痛くもかゆくもない1敗かもしれないが、横浜にとってはこの勝ちがCSの進出を分けたねと、後に評価されてもおかしくない位に大きな勝利。


負けが勝ちになり、今永の136球も報われた。森原も大事な試合でリベンジできた。蝦名もようやく大きな成果が出た。負けが勝ちになると、こんなにもポジティブな要素で溢れてくる。やはり勝つことでチームは前進するし、強くなる。


明日はバウアー。最高の流れで2戦目へ。

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